「地元の情報をもっと提供して!」 との声が知り合いからあったので
またまた岩国市由宇町の食べ歩きネタを.....。

岩国市由宇町...十年前に岩国市と合併したが その前は人口9,000人強の
岩国近郊のベッドタウン、自動車部品製造、農水産業が程よく調和した 玖珂郡の小さな町だった。
小さな町ながら町場には 岩国~柳井間で両雄に次ぐ商店街も形成されており
「喫茶 まい夢」の向いには 清酒公爵を造る酒造場も存在したのである。
「喫茶 まい夢」は そんな「横町」とかつて呼ばれた由宇の中心商店街に位置している。

ベージュの瀟洒な建物は お洒落だが周囲の雰囲気に違和感なく溶け込んでいる。
建物は小さいながらも天井が高く 店内は落ち着いた雰囲気だ。

maimu

「まい夢」の昼のランチは 本日の定食となっており メインに肉料理か魚料理のどちらかを選び、それに
けんちょう、スパゲティサラダ、ご飯、味噌汁、漬物が付く。 ご飯は無料で大盛も出来る。

私達が訪ねた日のメインは、豚肉と青梗菜の味噌炒め or 塩サバのペッパー焼きだった。
私は肉料理を選択してご飯は大盛、相方は魚料理を選択した。

豚肉と青梗菜の味噌炒め自体は、このテの定食の定番で 新奇性こそ無いが
食物繊維も豊富で スタミナアップにももってこい。
味噌ダレが豚肉と青梗菜に上手く絡んでおり やはりご飯が進んだ。

「けんちょう」というのは 山口県の郷土料理の一つである家庭料理で
逆に山口県外では全く知られなかったりするが
薄切りの大根と人参と、崩した豆腐を油で一緒に炒めて 醤油 味醂 日本酒 砂糖などで味付けし
汁気が無くなるまで煮詰めたものだ。
山口県外の人が来たら 案内して こういう蘊蓄を話してもいいだろう。

私達が訪ねた日は 平日ながら結構お客も多く 予約席と書かれたテーブルもあって
写真撮影後には 店内ほぼ一杯になった。
料理も郷土志向だからか 地元高齢者に人気があるのも頷けた。

食後のコーヒーも半額の150円で付けられる。由宇の中心商店街だけに 駐車場を心配する向きもあるかもしれないが店の向かいの 旧嶋谷酒場の跡地にも車が停められるようになっていた。
最後に余談になるが トイレが結構可愛いのだ。

(日祝以外は営業しており 9:00~14:00 18:00~22:00の営業)